オゾン水とは

オゾン水とは、オゾンを溶け込ませた水のことです。強い酸化力を持ったオゾンが溶け込んでいるため、オゾン水も同様に、強い酸化力があります。殺菌、除菌、脱色などの用途によく使われます。気体のオゾンと同様に、酸化すると酸素に戻り、なくなってしまいます。

実は何もせず放っておいても、オゾン水の濃度は21分ごとに半減します。水中に溶け込んでいるオゾンの量は「ppm」という単位で表されます。ppmは100万分の1という単位で、例えば水1リットルの中に、1mgのオゾンが溶け込んでいれば、1ppmとなります。

1ppm以上の溶存オゾン濃度のオゾン水であれば、ほとんどの菌体を殺菌できます。2ppm以上の濃度であればほぼ確実に殺菌できるため、最低でも1ppm、できれば2ppm以上のオゾン水が求められています。

オゾン水を作る方法は大きく分けて3つあります。

1. 金魚鉢に入れるようなエアストーンでオゾンを少しずつ溶かす方法

2. 気体のオゾンに圧力をかけて無理やり水に溶かし込む方法

3. 水中で電解し、水中の酸素を利用してオゾン水を作る方法

この3つです。

それぞれ長所と短所がありますが、簡単なのは1番のエアストーンを使って少しずつオゾンを溶かす方法です。ただ、この方法だとどんなにたくさんのオゾンを使ったとしても、あまり溶けません。上限でも1ppm程度にしかなりません。

2番目のオゾンガスを圧縮する方法は、高濃度のオゾン水を作るためによく用いられます。大型の機械が必要になるため、どうしても費用が高くなってしまいますが、大量のオゾン水を作ることができます。

3番目の電解方式は、水中の酸素を利用してオゾン水を作るため、短時間で簡単に濃度の高いオゾン水を作ることができますが、たくさんのオゾン水を作るには、やや不向きです。

1番目と2番目のオゾン水生成方法は、水に溶けきれなかったオゾンの気体が空気中に出てしまうので、風通しの良い場所で作業しないと、オゾンを吸ってしまう危険性があります。3番目の方法は、大気中に出るオゾンの量がとても少ないので、危険性はほとんどありません。

オゾンの不安定な性質により数十分で酸素と水に戻るので残留性のない殺菌水として使えるほか、塩素系殺菌剤やエタノール系殺菌剤が使えない場合にも使用されます。

ヨーロッパでは医療への活用が多数試され、その効果が発表されていますが、近年、日本でも医療、介護、食品、酪農を主とする農業などの分野で殺菌・消臭・廃棄物処理目的でオゾン水が利用される場面が増えています。